Column 家づくりコラム

沖縄の湿気とカビにも悩まない!快適に過ごす家のカビ対策10選
沖縄の湿気とカビにも悩まない!快適に過ごす家のカビ対策10選
2025.08.05
沖縄は年間を通して湿度が高いため、住宅購入の際には湿気対策が欠かせません。
何も対策せずに暮らしていると、気がつかないうちに住宅のさまざまな箇所が劣化してしまい、購入してほどなくして大規模なリフォームや修繕が必要になってしまいます。
今回は沖縄の湿気に負けない家づくりにおすすめの対策方法を10選ご紹介します。湿気対策は沖縄で住宅の購入を考えている方にとって必須のため、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
クレバリーホームは、沖縄の湿気の影響を受けづらい木造住宅の建設が得意なハウスメーカーです。沖縄の気候にも耐えられる住宅を多数ご提供していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
目次
沖縄の湿気について

沖縄で住宅を建てる際には湿気の影響を想定しなければなりません。
沖縄は年間を通して気温が高く湿度の高い亜熱帯海洋性気候に属しているため、平均湿度は70%を超え、梅雨や台風の多いシーズンには90%近くまで上昇する日もあります。
このような湿度の高い気候はカビが発生しやすく、十分に換気しなければ、住宅のさまざまな箇所に影響を及ぼします。
浴室や洗面所などの、目に見える箇所のカビであれば掃除すれば問題ありません。しかし、沖縄の湿気は住宅の木造や鉄筋コンクリート部分にもカビを発生させ、知らぬ間に家の構造に重大なダメージをもたらす可能性があります。
沖縄で住宅を購入するうえで、湿気の影響を最小限に抑えて住まいを長持ちさせるためには、こまめな湿気対策が欠かせないことを理解しておきましょう。
沖縄での湿気やカビ対策10選

ここからは、おすすめの湿気・カビ対策を10選ご紹介します。
- 湿度管理をする
- 除湿機を使う
- こまめな換気を行う
- 空気層を設ける
- 風通しのよい間取りにする
- 計画換気システムをフル稼働させる
- 無垢材を家に取り入れる
- 室内に日差しを取り込む
- こまめに掃除する
- 除湿剤を設置する
いずれも難しい知識や技術は必要なく、比較的誰でも取り入れやすいです。長く快適に暮らすためにも、それぞれの対策を押さえておきましょう。
湿度管理をする
最も取り入れやすい沖縄の住宅の湿気・カビ対策として、数値による湿度の把握と管理がおすすめです。
カビは湿度が60%を超えると発生しやすくなります。「なんとなくジメジメしている」と感覚に頼るのではなく、湿度計を設置して具体的な数値で把握し、適宜換気するとカビを抑えやすくなります。
特に、床下や押し入れなど風通しの悪い場所は湿気の温床になりやすいです。これらの空間で湿度が70%を超える日が続くと、柱や梁にカビが発生し、劣化する可能性があります。
そのため、湿度を計測する際は、換気しやすいリビングやキッチンではなく、なるべく風通しの悪い箇所を目安にすると湿気対策がしやすいです。
除湿機を使う
除湿機の導入も沖縄の湿気・カビ対策におすすめです。
沖縄の高い湿度は、窓を開けて換気するだけでは十分に除湿できない場合があります。特に、梅雨や台風の時期は外気そのものが湿っており、換気するとかえって室内の湿度が上昇するケースも少なくありません。
除湿機は空気中の水分を直接取り除くため、外気に左右されずに湿度をコントロールできます。
近年では室内干し用の衣類乾燥機能が備えられた除湿機もあり、洗濯物を室内に干す家庭では効果を実感しやすいでしょう。また、空気清浄機能が搭載されている除湿機はカビ菌やダニの死骸なども取り除けるため、健康にも優しいです。
除湿機を利用して換気すれば、部屋の風通しの悪さや天候にも左右されずに湿気対策が可能です。
こまめな換気を行う
こまめな換気は、日常的に行える最も簡単な対策です。
リビングの窓やキッチンの換気扇などをこまめに換気して空気を入れ替えるだけでも、湿度を抑えられます。窓のない部屋では、扉を開けて換気できる部屋と空気を通すことで空気を入れ替えられます。扇風機を使って風を送り出す方法もよいでしょう。
空気を停滞させると湿気が壁に付着しやすいため、こまめに寒気を行い、空気の流れを作ることでカビの発生を抑制できます。たった数分の換気でも湿気対策ができるため、こまめに空気を入れ替える習慣を作るとよいです。
空気層を設ける
沖縄で住宅を建てる際は、壁や床に空気層を設けることで湿気のこもりを防ぎ、カビの発生を防げます。
空気層とは、壁や床下などに作る空気が流れる隙間です。空気層には湿気を停滞させずに流す効果があるため、内部の結露や建材の劣化を防げます。さらに、断熱効果もあるため気温の高い沖縄でも室内の温度上昇を緩和する働きもあります。
空気層は木造・RCを問わず、住宅を湿気から守る有効な手段であり、沖縄で住宅を建てるうえで積極的に取り入れたい工法です。
クレバリーホームでは、外部温度や湿度の影響を受けにくい多重構造を採用しており、壁の内側に湿気がこもらない作りを実現しています。沖縄の湿気やカビにも強い木造住宅を建てられるため、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
風通しのよい間取りにする
沖縄で湿気に強い家を建てるには、風通しのよい間取り設計が重要です。空気の流れを想定した間取りによって、湿気やカビの発生を根本から防げます。
風通しを意識した間取りには以下のような例があげられます。
- 南北に窓を設けて風を抜けやすくする
- 居室ごとに開閉可能な通風窓を設置する
- 中廊下を避けて外気に接する窓を確保する
- 浴室や脱衣所に天井換気と通風窓の両方を設置する
このような空気の流れを遮断せずに風が通る設計は、湿気を滞留させずカビを発生させません。風通しのよい間取りは開放感も感じられ、沖縄の風土を活かした快適な家づくりにも向いています。
空気が自然に循環する間取りは、快適な家づくりと耐久性の維持の両方にとって欠かせない設計です。
計画換気システムをフル稼働させる
沖縄の住宅で湿気の滞留を防ぐには、計画換気システムを常時稼働させる方法も有効です。
計画換気システムとは、換気装置を利用して、計画的に住宅内の空気を入れ替えるシステムです。2003年の建築基準法改正により、建築物には24時間換気システムの設置が義務化され、住宅には「1時間あたり0.5回以上」の空気の入れ替えが必須となっています。
具体的には、給気と排気の両方、もしくはいずれかに機械を設置して空気の入れ替えを行います。年中を通して湿度の高い沖縄では、部分的に計画換気するのではなく、24時間フル稼働させることで湿気やカビを効果的に防げます。
特に住宅が密集した、風通しを確保した設計が難しい地域では計画換気を最大限に活用した湿気対策がおすすめです。
無垢材を家に取り入れる
沖縄の住宅に無垢材を取り入れると、室内の湿度を自然に調整し、カビや結露の発生を減らすことが可能です。
無垢材とは、接着剤や合板を使用していない天然の木材です。無垢材には、湿気を吸ったり吐いたりする働きがあり、木材が持つ働きを利用して湿度を調整できます。
特に押し入れや床下などの風が通りづらく、人工的に換気するのが難しい箇所に無垢材を用いると効果的です。RC造の場合でも、コンクリート壁の内装仕上げに無垢材を使えば、木の持つ調湿効果を活かせます。
また、無垢材は木の温かみを感じながら湿気を抑えてくれるため、快適な家づくりには欠かせない素材です。
室内に日差しを取り込む
沖縄の住宅で湿気対策をするには、日差しを室内に取り込むことも重要です。太陽光には湿気を乾燥させる効果があるため、特に直射日光が当たる空間では湿度が下がりやすくなります。
そのため、日中は窓とカーテンを開けて日の光と空気を取り込めば、自然な換気と乾燥によって湿気を抑えられます。また、紫外線にはカビ菌やダニの繁殖を抑制する作用もあるため、日光の活用は住宅の衛生を維持して健康面にも効果的です。
ただし、沖縄の日差しは強いため窓を作りすぎると、かえって直射日光がきつく感じる可能性もあります。そのため、採光と遮光を適宜使い分けられるように、ブラインドを設置したり、窓の大きさと配置を考えて設計するとよいでしょう。
こまめに掃除する
沖縄の住宅でカビや湿気を抑えるには、こまめな掃除も欠かせません。
ほこりや皮脂汚れはカビやダニの栄養源となりやすく、放置すると短期間で繁殖が進みます。特に床下や押し入れ、浴室などは湿気がこもりやすく、清掃を怠るとカビが定着してしまいます。カビは放置しすぎると簡単な掃除では取り除けません。
- 週に1〜2回の掃除機がけ
- 月に一度の乾拭き掃除
- 押し入れや収納棚の清掃
- エアコンフィルターの手入れ
上記のような、こまめな掃除によってカビやダニの元となる汚れやホコリを取り除くことで、住まいの衛生と耐久性を維持できます。
除湿剤を設置する
市販の除湿剤の設置も、沖縄の住宅で湿気を抑える有効な手段です。
湿気がこもりやすい押し入れや床下、洗面台やキッチンの収納などに除湿剤を設置すると、湿気を取り除いてカビの発生を防げます。こまめな掃除に加えて除湿剤を活用すれば、清掃できない間にも湿気対策が可能です。
除湿剤の設置は、電源が不要で設置も簡単なため、湿気がたまりやすい空間を手軽にケアできるおすすめの対策方法です。
沖縄の湿気が少ない地域の特徴

年中を通して湿気の多い沖縄でも、以下のような地域では比較的湿度の低い傾向があります。
- 海から離れている地域
- 高台の地域
湿気の影響を受けにくい環境を希望するなら、上記のような特徴に絞って土地を探してみるとよいでしょう。
海から離れている地域
海から離れている地域は海風の影響を受けにくく、比較的湿度が低く安定しています。
沖縄の沿岸部では、空気中の水分量が多い海から吹く湿った潮風によって湿気の影響が大きくなります。また、海風は海水の塩分も多く含むため、住宅への塩害のダメージも大きいです。
一方で、内陸部では、海風の直接的な湿気の影響を受けにくく、かつ、沖縄の暖かい風と日光を感じられます。
湿気の少ない海岸から離れた地域は、住宅の湿度管理の負担が減るため、住宅の維持コストを抑えられます。
高台の地域
高台の地域は標高が高く、平地や低地に比べて空気が流れやすいため湿気が停滞しづらいです。
また、高台の地域は海風を直接受けにくく、湿気だけでなく塩害の影響も低いです。沖縄で住宅地に向いている高台には以下のような地域があります。
- 南城市:知念・佐敷エリア
- 中城村:北上原・南上原エリア
- うるま市:石川高原エリア
上記のような高台に、換気しやすい間取りの住宅を建てると湿気の影響を受けづらい家づくりが可能です。
まとめ|沖縄で湿気対策が万全な住宅を建てるならクレバリーホームがおすすめ

今回は沖縄の家づくりに欠かせない湿気対策を10選ご紹介しました。沖縄は年間を通して湿気が多いため、対策をしなければ生活しづらいだけでなく住宅の劣化を早める原因にもなります。
長く快適に暮らせる住宅を建てるためには、風通しのよい間取りの設計やこまめな掃除が欠かせません。今回の記事で紹介した湿気対策を、沖縄の湿気に負けない家づくりの参考にしてみてください。
クレバリーホームでは、湿気に強い建築材の使用や多重構造による空気層の確保などによって、湿度の高い沖縄でも快適に暮らせる木造住宅の建設を得意としています。また、5年ごとのメンテナンスも実施しており、住宅の劣化をいち早く発見して耐久性の低下につながるリスクを抑えます。
沖縄で湿気に強い住宅をご希望の方は、ぜひクレバリーホームへご相談ください。